side乃染


「ふぁぁぁ…」




ん?



「スースー…」




「寝てるよ…。」




あたしのベッドにつっぷして優ちゃんが寝ている。




ツンツン



ヒクヒク



頭をつつくと、耳が動いた。




おもしろっ!!




ツンツンツンツン




ビクッ




わお



優ちゃんは、肩をびくつかせてムクっと起きた。



「あ…れ?」




「おはょっ!!」




優ちゃんは、バッといきなり振り向いた。




おいおい…



気付いてなかったのかよ…



「おっ、おはよ!!」




あっ、そういえば



「お母さんは??」




「ん?あぁ、来たけど疲れてるみたいだったから帰らせた。」



えっ!?



「かっ、帰らせたって…」



優ちゃんは、目をこすりながら



「朝飯買ってくる。」



は??



「あたし、出るよ??」




「おまえのじゃねぇよ。俺の…」



えっ、だって



「学校は??」