俺は、受け付けに行って乃染の病室を聞くと、そのまま急いで病室に行った。




コンコン




「はい…。」




ガラ…




「優ちゃん…ごめんね、急に…。頼れる人が他にいなくて…。ちょっと家に帰って入院の用意してくるから乃染をよろしくね。」




おばさんは、そう言うと病室を出ていった。



………。




小さな乃染の体から何本ものチューブがのびている。



「ごめん…。」




乃染の頭を撫でた。





「んっ…」




パチ



乃染が目を開けた。




しばらく、ボーっとして急に俺の方に顔を向けると、



「ゆっ、優ちゃん!?」




と言って、顔を真っ赤にしてそっぽを向いた。




「なぁ、ごめんって…」




「やだ。フッ、ファーストキスだったんだもん!!」



少し、どもりながら言う乃染がかわいくて…



「かわいい…」