ガタンガタンという音が聞こえると、ああ、やっぱりここに来てしまったなと毎度ながらに思う。 10数年前までは、親子連れが多く賑わっていたこの場所。 この景色を見て、誰が想像するだろう。 10数年前は、いつの時期もその季節の花がこの場所を埋め尽くしていたということを。 今では昔の面影も虚しく、こんなだだっ広い場所に野草が生い茂るだけ。 そんな草原(くさはら)の数メートル上には電車が通る橋。 橋があることでやっとこの場所と現実を繋ぎ止めているくらい、閉鎖的な空間。