消毒戦隊 サッキンジャー

あったかい空気がみんなを包み込む。それをチャーリーは少し離れた所で見ていた。

「チャーリーもこっちにおいでよ。食べよ?」

モモカの言葉にコウジの顔色が変わる。

「そうだ!チャーリー。
どうして、2人を呼んだんだよ。俺、呼ぶなって言っただろ?」

「やめなさいよ、ノボル。チャーリーは一生懸命…」

「いいんだ、カナエ。私が約束をやぶったのは本当のことだ。すまない、コウジ。
でも、私は怒られてもかまわない、それよりお前達に無事でいてほしい。それしか頭になかったんだ。」

「チャーリー…」

芝生の上で、まっすぐにコウジの目を見て言うチャーリーをコウジは抱き上げる。

「ありがとな!すげぇ疲れただろ?おかげで助かったよ。
おまえだって、サッキンジャーの仲間だもんな!」

「じゃ、チャーリーはこのしいたけだね。茶色の。」

その後、日が落ちるまでずっと青蔵家の庭から笑い声が聞こえていた。