「まったく…何やってんのよ!」
「いてぇっ!」

肩は軽い傷だったが、カナエが手当てした上から叩くとコウジは飛びあがって痛がった。
戦いが終わり、青蔵家の庭に皆でやってきたのだ。

「ちゃんと呼ばなきゃダメでしょ?これからはダメだよ?」

「うん、ごめんね。モモカちゃん。」

「お兄ちゃんは?わかったの?」

「・・・わかったよ。」

モモカの迫力にトシヤはやれやれとため息をつく。

「ま、とにかくこれが無事で良かったですね!コウジさん、トシヤさん!」

グリーンが、大きな包みを取り出す。

「そうだな!」「・・・ああ。」

「なによ、それ。」

ノボルに包みを手渡され、カナエとモモカは包みをあける。
中には3人がおすし屋さんに教えてもらったちらし寿司がはいっていた。

ピンクのでんぶに黄色のたまご、緑のさやえんどうに赤い紅しょうがを飾りに、青いおさらに盛りつけられたちらし寿司はまるでサッキンジャーのようだった。
カナエとモモカが笑顔になる。

「サッキンジャー特製ちらし寿司だよ。」

「すごーい!」「ありがとう。」