「マイ?」

後ろから聞こえた声に驚き振り向くと、随分と大人っぽくなったサヤカがいた。


『えっ?サヤカ?』


「うん、そうだけど
どうして此処に?」


整ったサヤカの顔は歪み、頭の上にハテナばかりをうかべていた。


わたしはそんなサヤカに泣きそうになるのを堪えながら、此処にきた理由を話した。



そうするとサヤカは、何も言わずにギュッと抱きしめてくれた。