「ごめんな。紗耶香…俺あんなやり方しかできねぇ。 わざと嫌われるようにして、アイツ傷つけて… 俺はなにがしてぇんだよ!!」 ドアに耳をくっつけると聞こえてくる声。 そうだったんだ…。 あれは全部わざと…。 確かに強引だけど、瀬戸くんの指は優しかった。 私のせいで瀬戸くん… ごめん。 ありがとう。 「…ッ……グス…ッ…ウッ…」 私は泣きまくった。