「いこっか!!」 「おう!!」 2人でたくさん笑った。 たった2週間の間だったけど、悪い思い出なんかにはならない。 きっと。 2人とも前を向ける。 そんな気がしたんだ。 弥生ありがとな。 お前のおかげで紗耶香を離したくないって改めて気づいたし、大事な人を失うのがどんなにつらいかもわかった。 「弥生、ありがとな」 「私こそ。」 2人で一緒途中まで帰った。 次の曲がり角で俺は左に曲がる。 弥生は右に。 ここでお別れだな。