きっと泣いちゃう
「私も行ってもいい?」
「いいよ」
「ありがと。」
やった!
「瀬戸くーん、喉渇いたー」
「はいはい。」
お茶を手渡された。
暖かい。
「もうすぐ私の高校、卒業式なんだ。」
「うん。俺んとこも。」
「瀬戸くんは来年だね。」
「あと1年か…。早いな。」
「だね。」
早く時間が過ぎ去れば
こんな思いしない。
たっくんを忘れて
瀬戸くん一筋になれる。
「お前さ無理しなくていいから」
「へ?」
「無理すんな」
「はぃ…」
それは無理に忘れなくていいって言いたいんだよね?
「瀬戸くん傍にいてね?」
「うん、傍にいる。」

