時はながれ放課後。


「あのな。この前の話だけど」

「…。」


「俺は弥生とキスした。」

「知ってる。」


「…でもあれは俺からしたんじゃない。」


「…。」

「それだけは信じてほしい。」



無理なのかな?


俺にはもうチャンスはないのか?


「私…今付き合ってる人いるから…。」

「……電話のやつ?」

「うん」


もらうって言ってたけど
俺は動揺が隠せなかった。


「今までありがとうございました。」


そういって紗耶香は俺の前からいなくなった。


理解が出来いまま家に帰った。




バサッ


ベッドに倒れ込む。


「くそっ………っ…く…」


いつの間にか涙が流れていた。