その子はとても可愛い子でした。 細長い手足、大きな目、栗色の髪、長いまつげ、ぷるんとした唇。 ピンクのドレスを着ていて、頭の上にはティアラ。 「姫様、もうすぐお昼の時間になります。」 「ありがとう。ばあや。」 その子は姫でした。 姫はばあやにお礼を言って城の中に入りました。 姫が去った庭では、青いとりが飛んでいました。 まるでこれからの幸せを祈るように…