きみどなり

圭一said




「今日から全力で野球できるな」


今日から新しい生活に心が躍る

必死こいて勉強してやっとつかんだもの

高校生活は野球に注ぎこんでやる!


「それにしても、今日は天気がいいよな-」

「野球日和ってか?」

俺の隣りにいるのは
中学からの友達の悠斗


「こういう日は体がうずうずして仕方ねえよな」



小学校から続けている野球
いまでは宝ものであり


俺の中の一番の存在だ

悠斗も野球仲間で中学の頃はともに部活に熱を注いできた



「俺はそれより可愛い子探しかな-」


悠斗はもともと女好きだ

付き合った女の数は数え切れない
狙った女の子は必ず物にする
顔もイケメンだし

わからないこともないけどな




「俺は女に興味ねえよ」






野球より大切なものなんてない


そう思ってた


君に出会うまで