「ううん。2人はまだ話してたいでしょ?てことで、ついてきてもらえますか?」 “てことで”のあたりからイケメンくんの方を見る。 案の定、驚いた様子のイケメンくんは「俺?」と確認してきた。 「そうです。一緒に来てください」 そういって彼の腕を掴む。 男の子に免疫のないあたしはたったこれだけのことに顔を赤くしてしまった。 「わかったよ、行くから」 「じゃあ、バイバイ、由佳♪」 「じゃね♪協力サンキュ☆」 そんな由佳の声を背中で聞きながら、あたしとイケメンくんはカラオケ店を出た。