――スタスタスタスタ…


家の前の大きな坂道を、私は全力で走っている。


「どうしよう!入学式から遅刻なんて…。ついてないなあ。」


かばんを背中に背負いながら両手を大きく振り、私は走り続ける。


すると突然…。