あの日から数日が経った。

奈津子おば様からは何にも連絡がない。

きっと、あきらめたのだろう。

僕が怒鳴ったと言うことも手伝って。

それならば、それでいい。

また聖と一緒に、共有できるから。

秘密も、時間も、何もかも。


僕は振り返った…けど、後ろには誰もいなかった。

ここ数日、僕はこの動作を繰り返していた。

何故かよくわからないが、誰かに後をつけられているような気がする。

誰かに見られているような気がする。