紗織と別れて、会社まで歩く。街中だからそんなに離れてないし、いい運動。


交差点の信号を待ちながらフゥと息を抜いた。



紗織に彼氏が出来た。


喜ばしい、喜ばしい事なんだけど、この寂しさは何なのか。何年たっても、立派に大人と呼ばれる歳になっても、この依存は変わらない。


まあ、でも、良かったのかもね。関谷、ってゆう男はまあ見かけは良いし、大体、前の男より何倍もマシ。



それに、紗織の美的感覚を心配していたあたしは、ちょっとホッとしたのも事実。だって、あの子本当に興味が薄過ぎるから。