まあ、初めは、ただの知り合いじゃないんだろーなーと思っただけ。だって高見ちゃん、案外分かりやすいし。 飲むペースも馬鹿みたいに早いし、話だって聞いてるようで上の空だし。 多分、あの美形君の後ろにいた彼女には気付いてないよねー。 かなり面白いんだけど。 マスターにあの二人に一杯出してと小声で囁く。高見ちゃんは全然気付いてない。いつもは殺気を張り巡らしてるみたいな人なのに。 ちょっとからかう位は許してくれる? "俺"も、案外暇なのか。