─────── 気怠い体、はっきりとしない意識に自分の腕が馬鹿みたいに重い。 カーテンで締め切られた薄暗い部屋に、僅かに光が差すのが分かって、朝か、とぼんやりそれだけ思う。 俺は、 隣にいなくなった気配に気付いて体を上げた。