スキャンダルなアイツ-プレイボーイに気に入られたのは毒舌地味子-




……何この子、

ちょっとどころじゃなくおかしい!


「え、ちょっと待って、

それに私と何が関係あるの!?」


さっきから一方的にやめろ、だの、

向こうのほうが勝ってるだの言われてんの気分悪いし。


私には関係ないことのように思えて

思わず歯向かうと

当然というような顔で麗佳さんは話し出す。


「ですので、

兄が特定の女性を気にするのは私だけで結構なんです。


今までは執着のない割り切った関係で遊んでいたので

私も目を瞑っていたんです。

結局は私の元に戻るのだし、と。


だけど、あなたが現れた。


低俗な言い方をさせていただきますと、


――目障りなんですよ、貴女」


敵意むき出しの視線に

私は固唾を飲む。


なんだかよくわからないけど、

喧嘩売られてるのはわかった。


買う、わけではないけど、

中学生に好き勝手言われるのもね。


「――あのね、どこのお姫様か知らないけど、

そんなの、私の知ったことじゃないでしょ。


アイツが誰を好きだろうが

アイツの勝手よ。


私は自分の気持ちをはっきり持って

日々生きてるだけ。


私からすると、

麗佳さんが余分因子ですけど?」