美奈が稜佑のことを話題にするともやっとして、
稜佑が他の女の子と話してると胸が痛くて、
この気持ちは嫉妬って、いうんだ。
「紗依……、
なんで嫉妬なんてしちゃうんだろう、私っ」
今まで色んな人から稜祐にとって自分は特別だとか言われて
稜佑に絡まれるのも嫌な感じじゃなくなって、
それが日常に溶け込んでいくうちに
自分の気づかないうちに
稜佑は私だけに優しくしてくれるとでも思ってたのかな。
自分だけが彼の異性の友達、とか
そんな風に考えてしまっていたのかな。
助けを求めるつもりで目の前に座る紗依を見ると
優しく苦笑いして
「その理由はね、香乃子が自分で見つけないとだ」
と言って飲み物を口にした。
「とりあえずトラウマに関しては落ち着いたかな?
美奈も多分だけど、香乃子の自分に対する様子が
少し変だなって感じてると思うんだ。
美奈や茜に対して、
何か思いをくすぶらせているなら
思い切ってその感情を打ち明けてみるのもいいと思うよ。
私も今香乃子から直接たくさん聞いて
いっぱいわかったことがあるから。
直接顔を合わせてお話しするって大事だからね」
『話をするって大事』かぁ……。
もやもやをとりたいなら、
美奈にも、茜にも、
稜佑にも、
はっきりするために話すべき、なんだね。


