スキャンダルなアイツ-プレイボーイに気に入られたのは毒舌地味子-




「げっ、稜佑……」

面白そうなものを見つけた顔で見られて

つい感情が声になってもれる。

「そんな嫌な顔すんなってー」

稜佑も自販機で何か買ったらしく

缶を口につけながら拗ねた表情をした。

「だって嫌なんだもの」

と本心を口にすると

「ふふっ!」

そんな私達には日常的なこの会話の何が面白かったのか、

紗依ちゃんと、さらに伊東くんまで笑い出してしまった。


「えっ、えっ2人とも!?」


私が困惑してると

「香乃子ちゃんの毒舌に笑ってんじゃん?」

なんて呑気そうに言うコイツを睨みつける。

「アンタがいつもみたいにへらへらしてるからじゃないの?」

そう言って稜佑を見ると

彼らもお風呂上がりなんだろうか。

いつもは無造作にふわっとしている稜佑の髪が

今はおろされていて、

……なんか、可愛い、かも。


「ん?俺に見惚れちゃった?」

「はぁ?見惚れてはないわよ!」


……またこんな私達は紗依ちゃんと伊東くんに笑われてしまった。


「見惚れて『は』ない……ってことは、

俺のこと見てたってことでしょ」

稜佑は気にせずにやーとすると

私に顔を近づける。

もうなんでいつも近づいてくるのっ……!?

しかも今はなんかいつもと雰囲気違うし!


わけのわからないドキドキで目を伏せると

稜佑の今朝の言葉を思い出した。


『普段知っている人の意外な一面とか見ちゃってドキッ……みたいなさ!』

ああ、そうか、


「……これがギャップ萌えね、わかった」

声に出したつもりはなかったのに

みんなに聞こえてたらしく

「え?」という顔をされてしまい、

しまいには稜佑はお腹をかかえて爆笑し出す始末。


あーー!!恥ずかしい!