「ホラ。ここ…」 アタシは先生に自分の腕の内側を指差しながら見せる。 先生は不思議そうな顔をしてアタシの近くまできてソレを確かめる。 「…これ…」 先生はくすくすと笑う。 「蚊に刺されたのが… そんなおかしいですか?」 「それは違う。 …今までも…気づかなかったのか?」 「え?」 アタシは顔を上げる。