「アタシ、 院生になってから先生と会うこともなかったけど…。 なんか…変わったね」 カノコが先生を見ながら話し出す。 「それまでならどんなカッコよくったってさ、 ずーっと近寄りがたいっていうか。 寄ってくるなオーラがすごかったから誰も近づいていかなかったじゃん? でもあんな穏やかな顔されたらみんな寄ってっちゃうよねぇ」 「先生、 アタシが在学してたころはあんなじゃなかったのに」 アタシはそう答えながら彼女がカップを口へ運んでる姿をぼんやりと見つめる。