先生はアタシを左手で抱きしめたまま右手の人差し指にさっきアタシがやったようにケーキのクリームをつけてアタシの前に差し出す。 ど…どうぞ…って…。 そんなの…。 「いらない?」 再び耳元で聞こえた先生の声。 先生の言葉の魔法にかかったようにアタシはそのままそっと先生の指についたクリームを舐め取る。