GIVE IN TO ME


 背後から声がしたと思ったら、肩をつかまれ引き寄せられた。




 正直、頼んでないけど好意なんだろう。



 そう思って相手の男の顔を見ると、見事な金髪。




「あ?何お前あとから…」




 もちろん男も反論してきたんだけど、途中で言葉をとめた。




 それどころか、3人で顔を見合わせてとてもビビっている。





「…あぁ、お前らにも俺の顔わかるんだ。有名じゃん、俺も。」




 夢羽ほどではないけど。




 金髪の口がそう動いたのを、私は見逃さなかった。