振り向いて、兵士達を見る奈々。
…彼女の瞳には、涙が溢れていた。
「お願いだから、もう前に出ないで下さい…もうこれ以上、私に皆さんが死ぬ所を見せないで下さい…」
横須賀基地に入隊した訓練兵の中で、最も日常に近い感覚を持っていた奈々。
いつまでも軍隊での訓練に馴染めず、時には時雨に反抗していた奈々。
一般人気分が抜けず、部隊の仲間にいつまでも友達感覚で接していた奈々。
言い換えれば、彼女は最も『戦争』に向いていない人材だった。
完全抗体保有者というたけで血腥い戦場へと駆り出された。
夥しい数の死体を見てきた。
数え切れないほどの仲間の死を見せられてきた。
その事が、どれだけ彼女の繊細な心に深い傷を抉り込んできたのか。
もう耐えられない。
仲間が血の海に沈む光景を見せられるくらいなら、この場で自分が戦場に散る方がマシだ。
「私が皆さんの代わりにマザーをやっつけますから…生きて…絶対に死なないで!」
これもまた時雨から受け継がれた意志。
か弱い彼女にもまた、時雨の信念と願いは受け継がれていたのだ。
…彼女の瞳には、涙が溢れていた。
「お願いだから、もう前に出ないで下さい…もうこれ以上、私に皆さんが死ぬ所を見せないで下さい…」
横須賀基地に入隊した訓練兵の中で、最も日常に近い感覚を持っていた奈々。
いつまでも軍隊での訓練に馴染めず、時には時雨に反抗していた奈々。
一般人気分が抜けず、部隊の仲間にいつまでも友達感覚で接していた奈々。
言い換えれば、彼女は最も『戦争』に向いていない人材だった。
完全抗体保有者というたけで血腥い戦場へと駆り出された。
夥しい数の死体を見てきた。
数え切れないほどの仲間の死を見せられてきた。
その事が、どれだけ彼女の繊細な心に深い傷を抉り込んできたのか。
もう耐えられない。
仲間が血の海に沈む光景を見せられるくらいなら、この場で自分が戦場に散る方がマシだ。
「私が皆さんの代わりにマザーをやっつけますから…生きて…絶対に死なないで!」
これもまた時雨から受け継がれた意志。
か弱い彼女にもまた、時雨の信念と願いは受け継がれていたのだ。


