alternative

背後を取られないように密集隊形を組み、時雨分隊は軍刀を構える。

AOK群の攻撃は苛烈さを増し始めた。

進軍してくる国連軍を押し返そうと、死に物狂いで反撃してくる。

砲撃や銃撃さえも恐れる事なく、自らが傷つく事さえ厭わずに迫ってくる純白の殺戮者達。

しかし、ラルフは考える。

ここまでの激しい抵抗。

裏を返せば、AOKの首魁は間近なのではないかと。

群れをなすAOKが兵隊蟻だとすれば、女王蟻たる存在を守る為に形振り構わぬ抵抗を見せる筈。

その女王たる『マザー』の喉元にまで、時雨分隊は肉薄しているのだ。