我が子の命が危ういという事だけでも大変な事態だというのに、何故こんな時に…。

ケビンは突如空から飛来した隕石と、それが連れてきた『悪魔達』に隠す事なく憎悪を露わにする。

が、今はその憎しみを一旦おさめなければならない。

この場所にもやがて、核の影響があらわれるだろう。

この地は近いうちに、全ての生物が生存できない死の大地と化す。

昨年喀什を壊滅させたあの化け物…AOKですら死滅させるほどの威力なのだから。

「急ごう、ケイト」

ケビンは妻と、彼女の抱き締める我が子に視線を投げかける。

「もう少しの辛抱だからな、ラルフ…」