alternative

やがて、進軍する先に兵器の残骸や爆発痕が見え始める。

先行した戦闘機、爆撃機部隊の攻撃の跡だ。

中には、AOKとの戦闘によって息絶えた兵士の姿もある。

まだ息があったとしても、既にAOKの分泌物を受けた後なのだろうか。

今にも呼吸が途絶えそうな者が殆どだ。

「……っ」

晴が拳を握り締めた。

綾斗が唇を噛み締める。

「な、なぁ…っ」

横たわっていた一人の兵士が、皓の足首を掴んだ。

「お、俺はっ…ごふっ…九州が故郷なんだっ」

兵士は必死に皓に訴えかける。

「頼むっ…九州を…AOKから取り戻してくれっ…」

「ああ…ああっ…!」

しゃがみ込み、兵士の手を握り、皓は涙ぐんで頷く。

「約束するよ。絶対取り戻してやるっ…だからっ…」

そこまで言って、皓は言葉を飲み込んだ。

だから…だから何だ?

取り戻してやるから、心配せずに逝けとでも言うのか?

そんな事、この死に行く兵士にどうして言える!?