alternative

時雨分隊が進軍する先には、防衛ラインが既に敷かれていた。

後方の重火器歩兵部隊、そして戦車隊。

「おっ!国連軍のエースのお出ましだ!」

時雨分隊の姿を見つけた兵士達が、一斉に歓声をあげる。

「頼んだぜ、時雨分隊!」

「俺達の代わりに化け物の親玉ぶっ飛ばしてくれ!」

口々に叫ぶ彼ら。

その上空で…「!」

時雨分隊を称えるように、ブルーインパルスが曲技飛行を見せる。

白く尾を引く戦闘機の軌跡。

それが隊員達に勇気を与える。

「あのっ!」

一人の少女兵士が、晴の前に立つ。

「もう最期かも知れないから…ずっと咲月少尉のファンでした!頑張ってください!どうかご無事で!」

そばかすだらけの、まだあどけない少女。

そんな彼女が口にした『もう最期かも知れないから』という言葉に、晴は胸を掻き毟られる思いだった。