alternative

「そういう訳だ、あんたらは後からのんびりついてきな!」

時雨分隊に先んじて出撃していく各部隊。

「ち、畜生…」

奈々に支えられていた皓が、ゆっくりと体を起こす。

「かっこつけやがって…美味しいとこ全部もって行く気だな…」

「皓君…」

奈々が苦笑いする。

「彼らの厚意に甘んじよう…各隊員は体力を温存しておけ」

ラルフが隊員達に指示を出す。

その事が何を意味するか、彼にもわかっている。

一般部隊では、AOKの駆逐は不可能だ。

一時的な行動不能にもっていく事は可能でも、その後の再生によってAOKは必ず復活する。

過去の戦闘でも、それが原因で国連軍は大きな被害を蒙ったのだ。

今作戦でも同じ事。

決して少なくない被害が出る筈だ。

だが彼らが作ってくれた僅かな時間が、時雨分隊がマザーのもとへと突入する大きな好機となる…!