横須賀基地駐機場。

戦闘機、爆撃機、装甲車、戦車。

無数の軍用機、軍用車輌が所狭しと並べられ、その倍以上の兵士がひしめいている。

AOK国土上陸の際に生き残った岩国、嘉手納両国連軍基地の生存者達、千歳、三沢両国連軍基地から横須賀に馳せ参じた部隊の兵士達。

富士教導団、特殊作戦群などの特殊部隊、国連軍松島基地第4航空団所属の第11飛行隊、本来の任務は曲技飛行隊である『ブルーインパルス』まで戦闘に駆り出されている。

基地内を行き交うのは男女混合、老齢から年端もいかない少年少女まで様々な兵士達。

その多くは徴兵制で集められた者達だ。

本人の意思に関係なく戦地に向かわされる。

ついこの間まで、時雨分隊の隊員達も同じ事を思って戦っていた。

だが今は違う。

自分達の手で日本を取り戻す。

生きて明日を迎える。

ここに集まった者は皆、未来を残す為に集ったのだ。