やがて『手術中』のランプが消え、時雨が手術室から運ばれて出てくる。
「時雨少佐!」
駆け寄る隊員達。
「大丈夫なんですか?」
「ああ…」
奈々の問いかけに、時雨は力なく笑った。
「流石に車椅子の生活は余儀なくされるがな…普通に生活する分には問題ない…」
「そうですか…」
綾斗は複雑な表情を浮かべる。
生きていてくれて嬉しいのか、一生車椅子の生活になってしまった事を悲しむべきなのか…。
「そんな事より貴様ら…任官したのだろう?」
時雨の言葉に皓が驚く。
「知ってたのか?」
「ああ…私が米内司令に進言したのだからな」
基地防衛戦の前から、彼女は既に前倒しで隊員達を任官させる事を考えていた。
戦局の事もあったし、のんびりと残り二ヶ月も訓練に費やす余裕はない。
それに、もう隊員達は十分な能力を身につけつつあった。
「まだ不安は残るが…まぁ貴様らなら困難も自分で乗り越えられるだけの力を身につけていよう…貴様らの底力に、私は賭ける事にしたのだ」
「時雨少佐!」
駆け寄る隊員達。
「大丈夫なんですか?」
「ああ…」
奈々の問いかけに、時雨は力なく笑った。
「流石に車椅子の生活は余儀なくされるがな…普通に生活する分には問題ない…」
「そうですか…」
綾斗は複雑な表情を浮かべる。
生きていてくれて嬉しいのか、一生車椅子の生活になってしまった事を悲しむべきなのか…。
「そんな事より貴様ら…任官したのだろう?」
時雨の言葉に皓が驚く。
「知ってたのか?」
「ああ…私が米内司令に進言したのだからな」
基地防衛戦の前から、彼女は既に前倒しで隊員達を任官させる事を考えていた。
戦局の事もあったし、のんびりと残り二ヶ月も訓練に費やす余裕はない。
それに、もう隊員達は十分な能力を身につけつつあった。
「まだ不安は残るが…まぁ貴様らなら困難も自分で乗り越えられるだけの力を身につけていよう…貴様らの底力に、私は賭ける事にしたのだ」


