alternative

無理を承知で正面突破するか?

それとも援護が来るまでひたすら防戦に徹するか?

歯噛みする綾斗。

その時。

「この考え無しが!」

時雨率いる他の訓練分隊の面々が、ようやく追いついてきた!

軍刀を華麗に振り捌き、並み居るAOKを舞いの如き動きで斬り倒す!

とても先日大怪我を負ったとは思えないほどの動きだった。

その時雨の戦いぶりに士気を上げた他の隊員達も、普段以上の力を発揮してAOKを殲滅する。

その勇猛果敢な戦いぶりに、千体もの規模を誇ったAOKが次々とその数を減らしていく。

無傷だったAOKは訓練分隊の手でほぼ完全に駆逐。

残ったAOKもまた、一般部隊の砲撃で行動不能となった。

あとはゆっくりととどめを刺せばいいだろう。

…かつてない被害を蒙った横須賀基地。

それでも訓練分隊の隊員達の活躍で、壊滅という最悪の事態だけは免れたのである。