再び場面は横須賀基地に戻る。
「いいか貴様ら」
新兵達を整列させ、時雨は説教の真っ最中だ。
「あと二ヶ月もすれば貴様らは訓練兵としての訓練を終え、任官する事になる。第207訓練分隊は、特殊任務に就くエリートを育成する部隊だ。その訓練期間を終えると、貴様らは士官学校卒業生と同等の扱いになる。つまり士官…『少尉』の階級を与えられるのだ」
だがいつまでも時雨に頼りきりでは、士官としては一人前とは言えない。
少尉は中隊付幹部、小隊長などに充てられる階級。
上官の指示に従うのではなく、自らが部下に指示を出す立場なのだ。
「今の貴様らではまだ満足に士官の階級を与えられん!いい加減に私の肩の荷を下ろさせろ!馬鹿者どもめ!」
怪我をしているにもかかわらず、今日の時雨はいつにも増して説教が長かった。
だが、新兵達にはわかる。
彼女は期待しているのだ。
ようやく自分達で戦術や作戦行動を考えて動けるようになり、時雨と共に任務に就いても足を引っ張らない程度にはなった。
時雨は成長した新兵達に、一人前の兵士として自立して欲しいのだ。
「いいか貴様ら」
新兵達を整列させ、時雨は説教の真っ最中だ。
「あと二ヶ月もすれば貴様らは訓練兵としての訓練を終え、任官する事になる。第207訓練分隊は、特殊任務に就くエリートを育成する部隊だ。その訓練期間を終えると、貴様らは士官学校卒業生と同等の扱いになる。つまり士官…『少尉』の階級を与えられるのだ」
だがいつまでも時雨に頼りきりでは、士官としては一人前とは言えない。
少尉は中隊付幹部、小隊長などに充てられる階級。
上官の指示に従うのではなく、自らが部下に指示を出す立場なのだ。
「今の貴様らではまだ満足に士官の階級を与えられん!いい加減に私の肩の荷を下ろさせろ!馬鹿者どもめ!」
怪我をしているにもかかわらず、今日の時雨はいつにも増して説教が長かった。
だが、新兵達にはわかる。
彼女は期待しているのだ。
ようやく自分達で戦術や作戦行動を考えて動けるようになり、時雨と共に任務に就いても足を引っ張らない程度にはなった。
時雨は成長した新兵達に、一人前の兵士として自立して欲しいのだ。


