AOKは繁殖力が旺盛で、生み出された卵が僅かな期間で孵化し、成体になると言われている。
ならばあの母親を仕留めれば、少なくとも日本国内でのAOKの繁殖は食い止められる。
アサルトライフルを構えるラルフ。
しかし。
『待て』
逸るラルフを時雨が制した。
たった二人でこの場を制圧する事は不可能だ。
今回は写真のみを撮って撤収するしかない。
慎重にカメラを構え、時雨がシャッターを切る。
持参したのは軍用のカメラだ。
フラッシュはたかないし、シャッター音も極限まで小さくしてある。
にもかかわらず。
「――――――――――――!」
一匹のAOKが、そのシャッター音さえ敏感に察知し、咆哮を上げた!
それに呼応して一斉に立ち上がるAOKの群れ!
「しまった!」
時雨とラルフもまた、素早く踵を返す!
何とか写真は確保できた。
重要な情報も入手できた。
最早この場に留まる必要はないし、またそんな猶予はない。
「急げラルフ!走るんだ!」
足場の悪い山道を、二人は全速力で駆け抜けた!
ならばあの母親を仕留めれば、少なくとも日本国内でのAOKの繁殖は食い止められる。
アサルトライフルを構えるラルフ。
しかし。
『待て』
逸るラルフを時雨が制した。
たった二人でこの場を制圧する事は不可能だ。
今回は写真のみを撮って撤収するしかない。
慎重にカメラを構え、時雨がシャッターを切る。
持参したのは軍用のカメラだ。
フラッシュはたかないし、シャッター音も極限まで小さくしてある。
にもかかわらず。
「――――――――――――!」
一匹のAOKが、そのシャッター音さえ敏感に察知し、咆哮を上げた!
それに呼応して一斉に立ち上がるAOKの群れ!
「しまった!」
時雨とラルフもまた、素早く踵を返す!
何とか写真は確保できた。
重要な情報も入手できた。
最早この場に留まる必要はないし、またそんな猶予はない。
「急げラルフ!走るんだ!」
足場の悪い山道を、二人は全速力で駆け抜けた!


