夏休み終了まであと数日、 麻緋は再びストリートミュージシャンとしてあの駅前に立った。 怖い思い出が出てくるだろうけど、 でも、麻緋は、逃げ出すこともなくあの場所で、あの時間歌った。 俺はそれを遠巻きに見てるだけ。 それでも別にいい。 麻緋の歌声が聴けるなら別にいいんだ。 この日からまた、俺たちの夜遊びが始まったのだった。