店を出ると璃乃の姿はなかった。




「ったく。何でこんな事したんだ?」






男は呆れた顔で言った。




「と、友達に言われて…。」





「あぁ、店の外に居た奴か!アイツに言われてやったんだな?」






頷く私に男は言う。




「もう絶対するなよ?俺が止めてなかったらお前どうなってたか…。」






「はい。止めてくれてありがとうございます。」




「おぉ!それにしてもお前汚い髪だなー(笑)」




笑って言う男はカッコよかった。



「あ、俺和樹!お前は??」




「新垣紗音です。」




「紗音か♪可愛い名前だな(笑)」




可愛い…。名前が…。



よく言われる。