「ほらほら」

「あ、ほんとだ」

「綺麗でしょ?」

「うん」

肩を並べて見上げた、夜空はプラネタリウム。

肩がぶつかるだけで、何度も見つめ合って笑い合った。

いくつもの思い出があるのに、少しずつ忘れていってしまう自分が切なくて、綺麗なまま、色褪せないまま、胸に残しておきたいのに。

それが出来なくて、また立ち止まってしまう。