ホールの中央まで来ると右手を上げるアンレス。 それを合図に音楽が流れ始めた。 ワルツか・・・ダンスの教師にスパルタで教えられた遠い日を思い出す。 あれはトラウマになるかと思った。 少し間違っただけで容赦なくハリセンで叩かれた。 いま思えばいい思いでなのかもしれない。 ああ、でもやっぱり・・・・・トラウマかも・・・ 「レイア、あなたはダンスがお上手ですね」 「まぁ、ありがとうございますわ。でも、私なんてまだまだです」 その言葉の後に、にっこりとほほえんで見せる。