聖なる華




「そろそろ会場に向かわないといけませんから、迎えにきたんです」




「そうか、ありがとう」




「やけに素直ですね?レイア」



たまには素直になってみたが・・・ムカつくから今後一切素直になんてならない。




「ふんっ!行くんだろ?さっさと行くぞ」




「素直なレイアは可愛いですね」



そんな恥ずかしい事を平気でいってのけるこいつは無視してさっさと、一人で部屋をでる。





そのさい、後ろでクスクスと笑っているアンレスは無視した。




「待ってください、迎えに来たのに置いていくつもりですか?」




「さっさとしてください」




部屋を出た時から私は『お淑やかで上品な聖華帝国王女レイア』を演じなければならない。