聖なる華




バッタンッ!!





思いっきり扉を開けて入ってきたのは、アイカとシェシェ。




「遅いはあなた達!!いったい何をしていたの?」




「申し訳ございません。さぁ、レイア様、こちらにお着替えください。話は作業しながらお話します」




そう言って私に純白のマーメイドドレスを着せる。




「お聞きください、あたし達がレイア様のドレスを取りに行きますと、ドレスは見るも無残に切り裂かれていました!!ですから、綺麗に直させていただきました」


私の国の侍女は一時間もあればドレスを一人で作ることもできる。



もちろん、私も。



聖華帝国の人間はすべてにおいて完璧にしこまれている。






「まぁ、それで。でも、レイア様のドレスをそんなにするなんて許せませんわね、あなた達、見つけ次第私に報告して頂戴」




「「かしこまりました。スイレ様」」




私のドレスを裂くとは・・・馬鹿な奴だ。




そんな事をすれば私が許してもスイレやアイカ、シェシェが絶対に許さない。




そいつは確実に地獄を見ることになるだろう。