聖なる華




「さすが軍事国だな」




「レイアの国には奴隷はいないのですか?」




「いない。じい様が王のときに奴隷制度はなくなった」




「聖華帝国は商業国でしたね」




私は軽くうなずく。




そう、表向きは商業国。





「もうすぐ城につきますよ」




「やっとか・・・・」




隣でクスクス笑われても気にしない。




気にしたら負けな気がしてきた。