聖なる華




なんなんだ!この苦しいドレスわ!!



「なぜこんなドレスなんだ?もっとゆったりしたドレスの方がいいんだが」



「我がままを言わないでくださいっ!レイア様?人は第一印象がすべてですわよ」



スイレの言うことは最もだと理解している。



が、このドレスは嫌だ。



「何故よりにも寄ってこんな体のラインを強調するドレスなんだ!しかも・・・ピンク」



今私の部屋にはスイレと私が母国から呼び寄せた侍女に二人だけ。



この部屋にはこの国侍女はいないから素でいられる。



「しかたありませんわ。レイア様、このドレスは陛下がお選びになったんですから」



「そう言ってもだな、アイカ・・・私には似合わないぞ」



アイカは私が母国から呼び寄せた侍女の一人。



「似合います!レイア様は美しいんですもの」



そう言ってきたのはアイカの双子の妹シェシェ。