それから数時間。 コンコン―― 「はい。ああ、あなたですか」 冷たい!言い方が冷たいぞスイレ。 「夕食は陛下ととっていただきます。どうぞ、直ぐに支度なさってください」 「わかりましたわ」 扉を勢いよく閉めるスイレ。 「あの上から目線が気に食いませんわ。そう思いますでしょう?」 「ああ、そうだな。さて、着替えるか」 適当に流す。ここで下手に返事すれば長話になりかねない。 「それにしても・・・どのドレスにします?」