「確か好きに使えっていってたよな。この部屋」
「そうですね」
私は意味ありの笑顔をスイレに向ける。
「かしこまりました。どういう感じにしましょうか?」
「黒・・・黒と青で」
黒と青が好きなんていったら世間一般的に女ではないんだろう。
でも、『学校』でいろいろと習ううちにその色が一番好きになっていた。
自分の姿を唯一消せる色。
「好きですね。黒と青、でもレイア様らしいです」
「ありがとう」
「褒めてないんですけど。遠まわしに貶したつもりなんですけど」
そんなのことはお構いなし。
都合の悪いことは無視だ。うん。

