「…フフフ。可愛いわね。アタシの最高傑作よ。」 手術室のような部屋で、ベッドの上で目覚めた私が見たのが、その人。 “教授”と呼ばれているその人。 男だけどオネエ口調のその人。 「これからお前はアタシの為に働いて貰うわよ。いいわね?」 眼鏡の奥で、瞳が笑ってた。 私は頬をやらしく撫でられても、人形のように頷いていた。 「はい、教授。」 私は教授によって造り出された“スパイロボット”だった。 教授の言うままにスパイとして教育され、また殺人マシーンとしても教育された。