その私のセリフに 今度は彼が怒鳴る番だった。 「んなわけ、ないだろ……!!」 ビクッと 不覚にもその声に体が跳ねる。 「俺は、あんたがあの人だって知ってた。気付いてたんだよ、何もかも。俺はあんたに恋してた。」 早口で まくし立てられ、 言われた内容に頭がついていかない。 待って。 知ってたの!? てゆーか、恋!? 真っ赤になってく私をよそに 彼はどんどんまくし立ててく。