バターのついた赤ナイフ
ミルクがしたる黒ナイフ

深紅の林檎 ことこと回る
蒼玉びー玉 ころころ回る
銀色の鈴 くるくる回る

麦色乙女の雀斑娘
自分の周りを世界が廻る
こりゃ気違いもいいもんだ

娘の足取り
跳んで 跳んで 撥ねる
所詮は夢見で創造者

夢幻を手で覆うならば
無限を手から還してあげて

奇麗なナイフを穢すのならば
綺麗な濁りを興してやって

さぁさ 始まれ!
今宵のダンスサイト
奇妙は全て
パンドラに詰めてしまおうか

さぁさ 始まる!
パンドラの中で
娘の手の中 その闇で

終わりのなかでそれは生まれて
愛すべき穢れに手を伸ばす
じゃあ最期に
終わることのない終焉に
「さよなら」とでも告げようか