「‥ねぇ、先生?」


「な、に?」


「先生っていくつですか?」


先生はピクッと眉を上げると、髪の毛の分け目から顔を覗かせて私を見る。


「に‥」


「に?」


「‥にじゅう、はち」


「‥‥‥え?」


まさか、こんな可愛らしい先生が28?


いやいや、見た目の感じも内面もとてもじゃないが20歳位にしか見えない。


「先生、28歳何ですか?」


「‥うん」


「全然見えないですね?先生若いです、カッコイイし」


「お世辞‥は、良いよ」


「お世辞じゃないですよ、先生髪の毛切ったらイケメンが際立ちますよ?きっと」


そう言ってぱくぱくとご飯を食べながら、私は先生を美容院に連れていく事にした。


私の好きな美容院の人はおしゃれな感じにしてくれるし、何より若手カリスマとか言って雑誌に良く載ってる。


きっと先生に映える髪型にしてくれるだろう、私は少し意気込んだ。



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